【成人式】オタクVS美容師さんと母親

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私は、30歳の漫画家です。10年前、成人式の着付けで美容室に行きました。その頃は自分の投稿作品を仕上げたり、アシスタントに行ったりで徹夜ばかりしており、目のクマが酷く、肌は荒れ放題、髪はボサボサでした。

成人式は行くつもりがなかったのですが、当日の早朝に親に叩き起こされ、タクシーに詰め込まれて美容室に連れて行かれました。親に腕を掴まれ、まるで捕らえられた宇宙人のような状態で突撃してきた私達を、美容師さんは穏やかな笑顔で出迎えてくれました。私が知らない内に予約していたようです。

捕らえられた宇宙人もとい私の格好は、高校ジャージにどてらを羽織り、長靴という酷い姿だったのに、美容師さんは吹き出さないでいてくれました。流石は接客業だと感動を覚えました。

随分前の話なので、細かい順番は覚えていないのですが、ヘアセットの前後に、髪を洗ってもらったり、顔に蒸しタオルをのせてもらったり、眉を整えてもらいました。ヘアセットの時、眠くて眠くて頭がフラフラと動いてしまい、その度に美容師さんにじっとしているように言われるんですが、眠いもんは眠いので体が言うことをききません。

すると、急に顎を捕まれて顔を上げさせられました。何事かと驚いて目を開けると、目の前には母親が鬼の形相で立っていました。ちびるかと思いました。母は美容師さんに、穏やかな声で「私が押さえていますから、お願いします。」と言い、私にはドスの利いた声で「そんな根性のない首を持った子に産んだ覚えはないよ。やれば出来る子だろう、あんたは」と言いました。父は爆笑、美容師さんも肩を震わせて必死に笑いをこらえていました。

ヘアセットとお化粧の間、私は終始母に顎クイされた状態でした。当人達は大真面目なんですが、はたからみたら珍妙すぎる状態だったと思います。着付けも、穏やかに事は運びませんでした。

私の猫背は、美容師さんに「もっと伸ばしてください。大丈夫、まだいけます。ご自分を信じてください」と、まるで体育会系のようなエールをおくらせる威力でした。全てを終えた後、美容師さんは汗だくになっていました。本当にすいませんでした。有難うございました。

美容師さんのおかげで、クマも肌荒れも見事に目立たなくなりました。お化粧って魔法みたいだと感動しました。華やかな成人式で浮くことなく、溶け込むことが出来ました。漫画のストーリー的には、ここで美容やおしゃれに目覚めるという展開になりそうなんですが、ここは現実なのでそうは上手くいきません。今でも私は高校ジャージを愛用し、紙の上に描いている漫画のキャラクターの服や小物ばかりに気を使う生活をしています。
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